少し前まで、キーボードにそこまで深くこだわっていたわけではありません。
もちろん、毎日文字を打つ道具だから、使いやすいものがいい。
できれば気持ちよく打てるものがいい。
そのくらいには思っていました。
でも最近、YouTubeであるキーボード紹介チャンネルを見つけてしまってから、自分の中の何かが少しずつ変わり始めています。
まだ買ってはいない。
まだ動画を見ているだけ。
そう自分に言い聞かせているのに、気づけば頭の中では、
「1万円台のキーボードは格安なのかもしれない」
という、少し前の自分なら絶対に言わなかったような言葉が浮かんでいます。
これはもう、キーボード沼にハマりかけているのかもしれません。
キーボードを見直すきっかけ
少し前に、Keychronのキーボードを購入しました。
買ったときはとても嬉しかったです。
「いいキーボードを買った」
「これで文字を打つ時間が楽しくなる」
そんな気持ちで、かなり満足していました。
実際、製品そのものが悪いわけではまったくありません。
むしろ、ちゃんと良いキーボードだと思っています。
ただ、使っているうちに少しずつ違和感が出てきました。
自分のキーボードの打ち方の癖と、キーの配置がどうにも合っていない気がしたんです。
最初は、慣れの問題だと思っていました。
使い続けていれば自然に指が覚える。
そのうち気にならなくなる。
自分の打ち方も少しずつ変わる。
そう思っていたのですが、どうにも自分の癖が改善されませんでした。
気づけば、せっかく買ったキーボードを最近はあまり使わなくなっていました。
製品が悪いわけではない。
でも、自分には少し合っていないのかもしれない。
そう思ったとき、頭に浮かんだのが、
「これは……次を探すしかないか……」
という危険な考えでした。
YouTubeで見つけてしまったキーボード紹介チャンネル
次のキーボードを探すために、なんとなくYouTubeを覗いていました。
そこで見つけてしまったのが、キーボード紹介系のチャンネルです。
もちろん、キーボードを紹介している方は他にもたくさんいます。
でも、そのチャンネルは個人的にかなり見やすかったんです。
動画としてのテンポが良い。
話が聞きやすい。
変に派手な効果音がない。
案件が多くても、不自然に褒めすぎない。
かといって、必要以上に貶しすぎることもない。
このバランスがとても心地よくて、気づいたら何本も動画を見ていました。
個人的に特に良かったのは、ゲーミング性能に寄りすぎていないところです。
自分はキーボードを、あくまでも文字を打つための機器として使いたいと思っています。
ゲームで勝つための道具というより、文章を書くための道具。
日々の作業で、指先が気持ちよく動くための道具。
文字を打つ時間が、少し楽しくなるための道具。
そういう意味で、打鍵音や打鍵感へのこだわりを語ってくれる動画は、まさに自分に刺さりました。
「自分が求めているのは、たぶんここなんだ」
そんなふうに思ってしまったんです。
打鍵感という沼
キーボードを選ぶとき、もちろん機能も大切です。
接続方式。
配列。
サイズ。
キーの数。
持ち運びやすさ。
デスクとの相性。
考えることはたくさんあります。
でも今の自分が一番気になっているのは、機能よりも打鍵感です。
打ったときに気持ちいいか。
指先に心地よさがあるか。
音がうるさすぎず、でも満足感があるか。
文字を打つ時間そのものが楽しくなるか。
ここに意識が向き始めると、もう危ないです。
ただ文字を入力できればいい、という世界には戻れなくなっていく気がします。
「このキーボードで文章を書いたら、もっと気分よく作業できるかもしれない」
そう思ってしまった瞬間、キーボードはただの入力機器ではなくなります。
日常の気分を変える道具になる。
作業時間を少し特別にしてくれる相棒になる。
そう考えると、少し高くても欲しくなってしまうんですよね。
この時点で、もうだいぶ沼の入口に立っている気がします。
価格感覚が壊れ始める
キーボード沼の住人の方々は、本当にすごいです。変態です
これはもちろん褒め言葉です。
ただ、価格への基準が高い。
動画を見ていると、
「1万円台なら格安」
「この内容ならかなり安い」
「2万円台でもコスパは良い」
みたいな感覚が自然に出てきます。
最初は、
「いやいや、1万円台で格安……?」
と思っていました。
少し前の自分は、一万円未満のキーボードを買うだけでも、それなりのきっかけが必要でした。
ちゃんと使うかな。
本当に必要かな。
今のままでも困ってはいないんじゃないかな。
そんなことを考えながら、かなり迷って買っていたはずです。
それなのに、動画を見続けているうちに、気づけば自分も、
「一万円台のキーボードは格安……まずはここから……」
みたいな考えになっていました。
これは洗脳なのか。
それとも教育なのか。
沼の入口に立つための、やさしい儀式なのかもしれません。
今気になっているキーボード
今、気になっているキーボードは2つあります。
ひとつは、SmackApe Impact 80。
もうひとつは、WOBKEY RAINY75。
どちらも、今の自分が求めている「打鍵感が良さそうなキーボード」として気になっています。
正直、機能面は一旦置いています。
もちろん最終的には大事です。
でも今はそれよりも、打ったときの気持ちよさを優先して見ています。
特にWOBKEY RAINY75は2万円を超えてしまうので、少し前の自分なら完全に候補外だったと思います。
でも今は、
「セールで安くなるなら、ギリギリ許容範囲かもしれない」
と思ってしまっている。
この変化が怖い。
今日の朝9時から始まるAmazonのイベントで、このあたりのキーボードがセールにならないかなと注目しています。
まだ買っていない。
まだ見ているだけ。
まだ候補に入れているだけ。
そう言いながら、もうだいぶ危ないところまで来ている気がします。
沼から聞こえる声
沼というものは、もっと警告してくれるものだと思っていました。
「こっちには来てはダメだ」
「戻れるうちに戻れ」
「深みにハマる前に引き返せ」
そんなふうに、沼の中の人たちが忠告してくれるものだと。
でも、実際は違いました。
沼の中から聞こえてきたのは、優しい警告ではありません。
「さぁ、君も溺れよう」
というお誘いでした。
しかも、その声がとても楽しそうなんです。
このキーボードは打鍵感がいい。
この音は気持ちいい。
この価格でこれはすごい。
セールならかなりアリ。
そんな言葉を聞いているうちに、こちらの感覚まで少しずつ変わっていきます。
気づけば、沼の縁にしゃがみ込んで、水面を覗き込んでいる。
まだ落ちてはいない。
でも、もう靴の先は濡れている。
そんな状態です。
キーボードはただの道具じゃないのかもしれない
キーボードは、ただ文字を打つための道具です。
そう言ってしまえば、それまでです。
でも、毎日のように文字を打つ人にとっては、指先に触れる時間がとても長い道具でもあります。
文章を書く。
検索する。
仕事をする。
メモを取る。
考えごとを言葉にする。
そのたびに触れるものだからこそ、少しの違和感も積み重なるし、少しの心地よさも日常を変えてくれます。
打っていて気持ちいい。
音が心地いい。
指が自然に動く。
机に向かうのが少し楽しみになる。
それだけで、日々の作業時間はかなり変わるのかもしれません。
そう考えると、これはただの浪費ではない。
毎日の文字入力を楽しくするための投資。
……と、すでに購入前から言い訳だけはしっかり完成しています。
まとめ
キーボード沼にハマりました。
いや、正確にはまだハマっていません。
まだ動画を見ているだけです。
まだAmazonのセールをチェックしているだけです。
まだ候補を2つに絞っているだけです。
でも、価格感覚はすでに少し変わっています。
少し前まで一万円未満のキーボードでも悩んでいたのに、今では一万円台を「格安」と感じ始めている。
これはもう、かなり危ない。
ただ、自分に合うキーボードに出会えたら、文字を打つ時間がもっと楽しくなるかもしれません。
毎日の作業が少し軽くなるかもしれません。
文章を書く時間が、今より少し好きになるかもしれません。
そう思うと、沼の入口に立ってしまったことも、悪いことばかりではない気がしています。
問題は、このあと本当に買ってしまうのかどうか。
Amazonのセールで狙っているキーボードが安くなっていたら、もう本当にダメかもしれません。
最近はデザイン的に無骨なキーボードっぽくないのが、大変好きです


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